Manulife(マニュライフ)は、Aviva Vietnam(アビバ・ベトナム:Avivaの100%子会社)の保険事業買収を検討しているが、
その買収対象には、アビバのベトナムパートナーであるVietin Bankとのバンカシュアランス契約(金融機関による保険販売)も含まれるようだ。
勿論、CoC(チェンジオブコントロール)が付いているので、Vietin Bankの承認が必要だと思われるが、契約上の地位の移転により、マニュライフはVietin Bankの支店を通じて保険商品の販売が可能となる。
契約価値は数億米ドルに達する可能性がある。
交渉は進行中であり、まだブレイクする可能性はあるし、他の候補者も名乗りを上げる可能性がある。
アビバ、マニュライフ、ベトインバンクの代表者はいずれもこの情報についてコメントを拒否しているようだ。
マニュライフはカナダの保険グループで、現在はベトナム、日本、香港などアジアの11市場で事業を展開している。
2019年は、マニュライフの収入の3分の1がアジア市場からの収入となる。
保険会社の最新の年次報告書によると、2019年はアジア地域のマニュライフ代理店数が20%増の9万5,000人以上になる。
バンカシュアランスを通じて商品を販売することは、保険会社が東南アジアで事業を拡大するための人気のある方法となっており、保険会社が契約拡大のために販売チャネルを獲得する手法だ。
昨年、香港の億万長者リチャード・リー氏が所有する保険会社FWDグループ・リミテッドは、ベトナム最大手の銀行の一つであるベトコムバンクと保険販売協力契約を締結した。
一方、アビバはベトナム、香港、インドネシアなどアジアでの事業再編を進めている。
アビバは3月、合弁会社の株式をPT Astra International Tbkに売却してインドネシアから撤退することで合意した。(取引金額は非公開)
ロイターによると、2019年9月カナダの保険会社サンライフ・ファイナンシャル、マニュライフ・ファイナンシャルなど複数の大手保険グループが、アビバのシンガポールとベトナムの保険事業に関する買収交渉を行っており、契約総額は20億ドルから25億ドルと見られている。
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