2020年上半期のGDP成長率は1.81%にとどまり、統計局は通年の成長目標6.8%を達成するのはかなり難しいとの認識を示した。
今朝(6月29日)、ベトナムの総合統計局は2020年上半期の社会経済状況を発表した。
上半期のGDPは前年同期比1.81%増と試算され、そのうち第2四半期は0.36%増となった。
しかし、後の討論で国民経済計算システム部(総合統計局)のドゥオン・マン・フン部長は、「同局が1991年にGDP統計を発表して以来、一度も成長を記録したことがない」と付け加えた。
1.81%の成長率は、同機関がこれまでに設定した最低シナリオよりも低く、通年のGDP成長率目標6.8%にも大きく影響するという。
6.8%の成長目標は、世界的なサプライチェーンが断絶された現状では、不可能ではないにしても、非常に難しい課題であり、第2四半期の目標を達成するために、今年は10%以上成長しなければならない。
しかし、統計局の担当者は、公共投資支出や信用残高の伸びに成長余地があることから、第3四半期と第4四半期のGDP成長率は過去6ヶ月間よりも良くなると予想している。
本日発表された文書の中で、総合統計局は2011年のGDP成長率のみを発表し、
10年間で最も低い成長率を記録した。
この点について、4月に退任したばかりのグエン・ビッチ・ラム元統計局長は、社会経済発展の戦略を評価するためには、過去10年間の数字を見ることが望ましいと述べた。
「経済規模が10年前と今日では大きく違うので、今年の1%は前年の1%とは違っていた」とラム氏は説明した。
上半期の経済全体の成長率を見ると、農林水産業が1.19%増で11.89%、工業・建設業が2.98%増で73.14%、サービス業が0.57%増で14.97%となっている。
加工・製造業は、市場サービス(卸売・小売業は4.3%増、金融業は4.96%増)とともに、4.96%増と依然として経済成長の主な原動力である。
また、上半期の輸出入総額は2,384億米ドルに達し、前年同期比2.1%減となり、そのうち輸出は1.1%減、輸入は3%減となったが、ベトナムはまだ40億ドルの貿易黒字と推定されている。
成長率が過去最低ではあるものの、このご時世、GDP成長率が正であること自体、
世界や周辺諸国と比較してもかなりすごいことだ。
Covid-19は、経済不況、中断されたサプライチェーン、原油価格の急落、失業率の上昇などを引き起こし、米中貿易戦争の継続、米国とイランの政治的緊張の高まり、石油輸出組織間の内部不和や朝鮮半島の不和などを招いた結果、ベトナム経済に悪影響を与えている。
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