業績指標については可能な限りシンプルにすべきであり、両社の主張が重なると結果として複雑な指標になるが、実際の支払時に紛争になるケースも少なくなく、共同運営を行っていく以上、客観的でシンプルな指標が望ましい
売上高 | 利益(EBITDA等) | |
経済合理性 | 利益率を考慮せず、売上高に応じて支払いを行うことにより、過大評価につながる | 利益に応じて支払いを行うことは経済的にみて合理的 |
恣意性 | 売上高は中身を詳細に確認できるため、恣意性のある取引を判別しやすい | 利益は構成要素が多く、恣意性のある取引を判別することは困難 |
手続きの煩雑さ | 売上高は構成要素が少なく、手続きもシンプル | 利益は構成要素が多いため、毎年目標を達成しているか否かを売り手と交渉の上、判定していく手続きは煩雑になるケースが多い(第三者評価機関として会計士を雇う場合もある) |
売り手との関係性 | 利益に比べ論点が少なく、買収後も良好な関係を構築しやすい | 利益を構成する要素が多いため、争いの火種になり得る要素が多い
コスト配賦方法の変更、人員の配置変更、日本からの人員派遣など、貴社の傘下に入ることにより新たに発生する費用は争点になる |